M5StickCPlus と Env2Hatで持ち歩き温湿度計を作る その6

公開したままで放っておいたので、機能詳細を。

M5StickCPlusとEnv II Hat(Env2Hat)

M5Stack社から出ている「M5StickCPlus」と「Env II Hat(以下Env2Hatと表記)」の詳しい仕様は他のページに譲り、簡単にCPlusの利点は「M5StickC」よりLCDの拡大とバッテリ容量の増加となり、表示する情報量が増やせバッテリー駆動時間も伸ばせる。
このプログラムを使っての体感は一回充電すれば一日は優に持ち、半日程度だった「M5StickC」に比べて持ち運びしやすくなってる、そしてWBGT警報時に音も鳴らせます。
「Env2Hat」はGrove版の「Env II」に磁気センサー(BMM150)を加え温度湿度(SHT30)や気圧(BMP280)が計測でき、M5StickCに直刺しすることで取り回しが良くなる環境センサー、直刺しは「M5StickC」本体を動かし続けることにより本体の熱影響を受けるが今回は知りたい時に使う操作なので影響は無いとしている。

「持ち歩き温湿度計(Pocket environment meter)」の機能

4つの機能があり各機能はAボタン(Homeボタン・M5ボタン)で切り替え、設定した時間でディープスリープに入るため電源オフ操作は不要、起動はAボタン。
暑さ指数(WBGT)を算出し31以上の危険な環境になるとビープと液晶をフラッシュさせ注意喚起する機能があります。(が時間が経つとディープスリープに落ちます)
30分間隔で自動で起動しスリープ時間で自動でディープスリープに入ります、この時に3時間毎のログ取得と暑さ指数の警報も行います。
外部電源接続時は起動中の場合はそのまま動作し続けます。

メイン画面ー温度/湿度計

温度・湿度および暑さ指数(WBGT)と不快指数の表示、暑さ指数は三時間前の測定値から上昇中の場合は矢印を表示。

暑さ指数(WBGT)が31以上になるとビープ音と液晶が明滅します。

Bボタンで設定画面になります。

背景と文字の色

暑さ指数背景色
28未満ダークシアン
28以上~31未満黄色
31以上
背景色
暑さ指数文字色
25未満シアン
25以上~28未満緑黄
28以上~31未満黄色
31以上
暑さ指数文字色
不快指数文字色
76未満シアン
76以上~80未満
80以上~85未満緑黄
85以上~90未満
90以上赤地に灰文字
不快指数文字色

設定

メイン画面からBボタンを押し機能・日時などの設定をする。設定はBボタンで項目選択、Aボタンで値変更。

「RETURN」もしくはスリープ時間が経つとメイン画面へ戻ります。

規定値
Scrn Direction液晶の向き液晶の表示向きの変更で使いやすい方向に。利き手やケーブル接続時に変更してください。LEFT
Scrn Brightness液晶の明るさ見やすい明るさで、7から159
Sleep Timeスリープ時間ディープスリープまでの時間、10秒から10秒間隔で50秒まで。20秒
Resumeレジュームディープスリープ復帰時に元の機能へ戻る設定OFF
DT日時年は2021から2029まで設定可、2月は29日の設定も可能ですついては自己責任で。
Demomodeデモモード5秒間隔で4機能が自動で切り替わる。OFF
設定内容一覧

気圧・標高計

気圧と標高の他に温度/湿度と電圧/電流を表示。

電圧はバッテリー電圧を表示し、電流はUSB接続中はUSB電流でバッテリー使用中ばバッテリー放電電流をマイナス表示してます、+は充電/ーは放電とおもってください。

標高校正(キャリブレーション)

指定標高から基準気圧を算出。

Bボタンを押し続けると、標準気圧(1013.25hPa)、0m、100m、200mと100mごとに増えていきます、行きすぎたらBボタンを離し最初からやり直します。

現在地の標高に近い値を設定してください。

校正中に表示標高は100mところ99mとかに高度が上がると差が広がっていきます、標高から基準気圧を算出しそれから標高を求め直して表示しているため誤差がでます。

方位磁石

コンパス図柄で北の方向を数字で向いている方向、時計・標高・温度を表示してます。

登山・ハイキングにこの機能をレジュームで表示するのが良いかと。

方位校正

Bボタンを押しながらM5StickCPlusを八の字(昔の携帯やスマホでの校正方法)をしてください、一通り振り回したらBボタンを離す。

履歴(ログ)

3時間間隔で気圧・温度・湿度・暑さ指数の記録を表示、気圧前の上(^)下(v)矢印は24時間前と5hPa以上の差がある場合に表示し天気の変動を予測に。

暑さ指数(湿球黒球温度、Wet Bulb Globe Temperature)について

ここ数年でよく耳にする「暑さ指数」は1954年にアメリカ海兵隊で開発した指数とのことで随分前に作られてた。


室内または日陰での使用をすることにして温度と湿度で計算する方法が「BME680でWBGT計算してみた」で見つかりこ、これを借用させていただいた。

標高校正について

10m・50m単位で指定もできますが、上高地に着いて1500mに設定するのに1分以上かかったりしたら洒落にならないので100m単位にしてます。
長押し早送り機能の組み込みをしたくなかっただけですが。

Githubの場所

M5StickCPlus_Env2Hat(Pocket environment meter)

簡単トリセツ

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