華氏451度

小説として文学的?表現があって、ひさしぶりにちょっと読みにくかった。

読む前は、書かれた時がレッドパージの頃だったので、てっきりそっち系の弾圧批判小説かと思って読みはじめたけど、前半で誰でも平等になるように誰かが不幸になるような書籍を焚書として亡き者にするとの記述。

Wikipediaで調べてみると、「テレビによる文化の破壊」を表現した本とのことで、読み進めると確かに市井の人(登場人物はすくないけど)四六時中テレビ放送を見て、考える事を止めるような表現が出てくる。昔、「一億総白痴」なんて言葉もあったよね。

本を読むとやっぱり何かを考えてしまう、なので小説では全ての書籍が焚書扱いに。

なんとなく、ジョージオーウェルの「1984」ぽいけれど違いました。

ニコラスGカーの「ネットバカ」に書いてあること同じような感じ、時代は違うけれど新しいメディアに対する危機感。同時に読むとよいです。

感想は、「華氏451度」「ネットバカ」「一億総白痴」も、今のテレビ放送内容を見ると納得できる。

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