foveonのカメラ

去年、DP2xを買う前、買ったあと、foveon素子を使ったデジタルカメラと思って使っていた。ところが9月に夜景を撮ってRAWからSPPで処理をしたときにその認識が違っていることに気づいた。

foveonカメラは、foveonと言う感光材を使ったフィルムカメラと考え方を変えた。

これはフィルムカメラである。フィルムカメラより劣る場合もある、そう連続撮影枚数は悲しい事に少ない。その代わりフィルムカメラから考えると無限と思える撮影枚数は稼げる。フィルムと違って途中で露出感度も変えることも出来る、ただしフィルム並の感度。800以上になるとアウト、粒子の荒れがフィルム同様だったらいいんだけどね。

DP2xを使う場合はビューファインダーを使っている、手振れ防止のためだ。コンデジで液晶を見ながら撮っているとシャッターを押すときに力が入りすぎて右下がりの画像を量産している、そのことも有って使っている。撮影後プレビューもオンにして構図のチェックはしているが、どうやら露出は正しく見れないのであくまでも構図とブレの確認用と割り切っている。

SD1mはプレビューは切って撮影、手振れとピントに自信が無いときのみ再生する。完全にフィルムカメラと同じ、プレビューができるだけフィルムよりは良いところ。

そしてRAW現像。巷ではRAWから調整しJPEG化などするのに「現像」という言葉を使っているのに違和感を覚えていたが、foveonからSPPの作業は現像という過程に相応しい感覚がある。
SD1mはすんなりと色が出てくるけど、DP2xは色々と調整をしている。カラーの紙焼きは知識だけだが、引き延ばし時のフィルターワークにも似ているだろう。

露出やFillLightを含む最低限の機能しかない画像補正とカラー調整、これはフィルム現像時の現像時間のタイミングに似ている、撮影した時の状況を思い出し現像時間の長短を決めるそんな感じ。SPPはフィルム現像と紙焼きの一部分までの操作が出来る。

最後の紙焼きはJPEG化、SPPには画像の回転やトリミング機能は無いので他のアプリを使う事になる。一般的にはTIFF16bitで吐き出してLightRoomを使って最終調整を行っているらしいが、私のLinux環境ではShowFotoかKritaを使う事となる。ShowFotoで水平を出してトリミングをして終了となる。

ラチチュードが広いと思えるFoveonの面白いところは、フィルムワークで行う紙焼き時に行う覆い焼きと現像の押し見たいな事がSPPで出来る事。フィルム上には濃淡があるが紙焼き時に白い所や暗い部分が飛んだり潰れたりしてしまう、現像を長くして白い飛びを防いだり、覆い焼きを行って黒潰れを抑えたりを、SPPのFillLightを中心に露出等で調整することにより飛びや潰れを救出する。これが楽しい、SPPが紙焼き一部分と思われる箇所である。

こんな感覚でFoveon素子と今つき合っている。

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