SPP5.5で白黒化の違い その1

印刷は一番大きくしてもA4サイズで常用の撮影はLOWのRAWにしている、今回はその中からSPP5.5で操作出来る「専用モノクロームモード」「ホワイトバランスでモノクローム」「彩度を落としてモノクローム」の三つを比べてみた。彩度を使っての白黒化については興味本位と参考用にと試してみた。

使用した写真は、現像パラメータを全て0にしてJPEG出力、リサイズと一枚に並べるのはgimpを使用しjpeg保存は品質を100に。

全体を縮小して並べた写真は、ぱっと見で比べるとホワイトバランスで白黒化写真は全体的に明るくなっている、比べにくいのでコメントは控える。

専用モノクロームと彩度でのは似たような明るさになっていて、床にある影のグラデーションの暗部は両者同じ程度で2枚を重ねないとわからない程度、影の左の明るい部分は彩度で作った白黒の方が白い部分が広い、専用モノクロームの方がグラデーション幅が広いようだ。

右側の床から立ち上がっている壁の部分と、階段の1段目のグレーの調子は彩度の方は少し暗く、左側の壁は逆に専用モノクロームの方が暗い、彩度で白黒化は中間階調の部分で明るい所は落ちて、暗い部分は上げている感じ。どっちが好きかは作者の好みになるだろう。

三通りの方法で白黒化してもコントラストや露出などのパラメータ調整で同じような仕上がりになるだろう、多分。

ホワイトバランスでモノクロームモードは、カラー調整でセピア色など絵作りに使えるので優位がある気がするが…

この写真は床に落ちている影がいい感じでグラデーションになっている、この部分を等倍で切り出してみると。

ホワイトバランスで白黒化したものは全体が明るいので比べにくいがグラデーションの幅が少ない気がする。比較がしにくいのでこっちもパスをしておく。

専用モノクロームと彩度で白黒化の違いは、影の左側から黒への始まりは彩度の方が遅く少し明るいかなちょっと白部分が多い、グラデーション幅はホワイトバランスと同じ程度かちょっとだけ暗部が明るいかな。

ここまでの感想は、白黒化するのはどれでも良いのでは?、あえて彩度で白黒化する必要はないのは解っている。作者の好みで各パラメータを調整すればよいのでは。

せっかくの専用モノクロームモードの実装、これでは身も蓋もないか、よく見てみよう。

クリックして拡大する前の縮小画像でみると左側のグラデーションの立ち上がりが専用処理では柔らかい感じがする。しかし拡大して等倍にすると、床の凹凸感(左の明るい部分から暗くなる所)は専用モノクロームの方が細かにでていて、他の2つは甘い。これは黒の締まり(パラメータで調整可能か?)なのか、RGBから算出とセンサーダイレクトの違いか、わからない。

この細かな所がプリントしたときに柔らかな感じを出しているの可能性もある。

ので次回は三つを同じ調子になるように個々のパラメータを調整して比べてみることにしよう。

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