ライ麦畑でつかまえて

家に積読の中にあった本。ずーっと恋愛小説と思っていたのだが、昨年にサリンジャーが亡くなったときに恋愛小説でない事を知り、Wikipediaでは「アルコール・タバコの乱用の描写で発禁処分」の記述が気になって読もうと思い買っておいた。

第二次世界大戦直後が舞台となっているので、発禁となる理由の行為自体は今から見ると可愛いもの、今じゃもっとひどいよな。

主人公ホールデンが回想というかたちで物語が始まり、延々と学校内の人間や少しだけ学校外の世界に対して反感の言葉は綴られている、主人公が高校生との設定なので戦争直後での体制に対する反感は無い、思春期の反発みたいな感じ。

背伸びをした主人公、大人ぶりたい酒やタバコへの行為、同級生に対する些細な不満。そんな事が延々と書いてある、その文章を読んでいると段々と疲れてきた、歴史に残る文学作品と思い最後まで読んだ次第。

最後の方で小学生の妹にたいして、高校の同級生への不満を愚痴った後に妹から「不満の無い人は居るの?」みたいな質問を受け、ホールデンは思い出しながら考えても結局は答えられない。人を悪く言うのは簡単、良くとるのは難しい事を表してた。

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