さよなら!僕らのソニー

書評はあちこちに書いてあるのであまり触れないけど。

前半は作者のソニーへの思い入れから始まって、出井・ストリンガー体制の物作りから経営という政治体制に変わった事について話は移っていく。

出井社長は、今までの歴代社長が物作りで会社を発展してきたが出井はそれが出来ない、なんとか足掻いて金額で発展しようと努力したけど上手くいかず。ストリンガーは単純に数値で勝負、過去の貯金を喰い潰してしまった。そんな感じ。

出井・ストリンガー体制がソニー魂を蹂躙してしまい、ソニーらしさが無くなった。

そして最終章の「さよなら!僕らのソニー」、たぶん僕と同じなんだろう、作者の立石氏の気持ち、寂しく悲しくなった。あの頃のソニーは死んでしまったのか。

ソニーブランド

子供の時にあったオープンリールの録音機はソニーだった、ラジヲも有った気がした。walkmanは高校の時に発売、同級生で持っていたのは居たけど僕には高くて買えなかった。社会人になって他社と比べずにソニーのテレビやビデオを買った。

仕事がCG映像との事もあって、マスターモニタはソニーの放送用モニタ(確か民生が10万以下、業務用が20万前後で、放送用は100万ぐらいした)、個人の作業用モニタは当然トリニトロン管、そして自宅用も。選択肢は無かったけどLVR(ワンライトレーザーディスク)やベーカム(放送用は高いので業務用だったけど)などは全てソニー。

ソニー製品に囲まれてのアナログ機器は絶大な信用が僕にはあった。その後に契機は知らないけどパナソニック機器がオリンピック公式機材に採用されたときは どうしたソニー と思ったり。

それからデジタル時代に代わっていった時にVAIOの初代C1を購入した、1年も経たずにバッテリーがダメに、初めてのソニータイマー発動でソニーにガックリ。後年にバッテリー発火事件も有ったっけ。

クリエ発売、これはpalmOSを元に差別化で独自の機能を組み込んだPDA。palmやIBM版palmとHandsprin版が日本に上陸していて僕はpalm3cを持っていた、そこへ独自規格を付け加えたクリエ、なんかね~共通規格MSXが各社独自の機能を付けてしまってバラバラになったMSXをそこに感じた。やっぱりpalmオリジナル系は日本から撤退、ソニー対して嫌悪感を感じ始めたのがこの頃。

当時の同僚がソニー教で、始まったばかりソニー生命に入ったり、ソニー製品で回りを固めたりとしていた。

VAIOもクリエもソニー生命も出井社長に変わってからの話だったのね。

そんな事も有ったけど、自宅のAV系はソニー製品を買いつづいてた。

そして先日の ソニー BDZ-AT350Sを買ったさよなら!僕らのソニー の書き込み。本書を読んで知ったのが液晶テレビの製造、これってOEMと同じじゃないか、たぶん今後はソニー製品は選択肢から外すだろう。

出井体制と時を同じにするアナログからデジタルの移行期にボタンを掛け違いをしたんだろう。

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